2012年10月03日

美輪明宏「ロマンティック音楽会」@ル・テアトル銀座

先日、友人に誘っていただいて
美輪明宏さんのコンサート「ロマンティック音楽会」へ行ってきました。
美輪さんの舞台は初めてです。

会場に入ると、お香の香りに気がつきました。
可愛らしい美輪さん人形も飾ってありました。
20121023miwa11.JPG

ほぼ定刻通りに、美輪さんは静かに姿を現しました。
ロイヤルブルーの豪華なドレスです。キラキラ光ってます。
幻想的な月夜の森、といった感じの舞台でした。

「みなさん、本日はようこそおいでくださいました」
と美輪さんが語り始めました。
これまでの「音楽会」を振り返りつつ
今回の「ロマンティック音楽会」について話し始めました。

・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・お話がまだまだ続きます。
「・・・・・美輪さん、結構長く話すんだなぁ」と思い始めました。
もうたっぷり10分は経っていると思います。美輪さんのお話が。
そのとき、急に気がつきました。
観客でぎっしり埋め尽くされた会場が静まりかえっていることに!
私も含めて誰ひとり咳ひとつしないのです。
美輪さんの話を一心に聞き入っています。

「うわー。観客の心をあっという間につかんでる!」
「この場を支配する力が半端ない!」とかなり驚きました。
コンサートの最初って、会場はだいたいざわついていますよね。
遅れてくる観客もいるし、バッグや携帯をいじっている人もいます。
スターが登場したうれしさで同伴者と軽くおしゃべりをしたりする人もいます。
美輪さんは静かに登場して、トータル15分ぐらい話しただけです。
たったそれだけで
観客全員の心根をガッチリつかみ、会場の空気を完全に支配してしまいました。
この掌握力、支配力が実に印象深かったです。

ル・テアトル銀座は席数が750席なのだそうです。(調べました)
当日、ほぼ満席でした。
たったひとりで舞台に立って観客と向き合い、
750人分の感情的エネルギーを一身に受け止めるのは
並大抵ではないと思いました。
あのぐらい超豪華で華麗な装いでないと、エネルギー的に釣り合わない。

美輪さんの歌、初めて聴きました。
観客をガッチリつかんだまま、一曲ごとに違う世界を瞬時に創り上げてました。
いろんな人の人生を
まるでお芝居のように観せられている気分になりました。
美輪さんの雰囲気が瞬時に変わるんです。男性や年配の女性、娘に。
そして
その人物の生きてきた歴史や心情、その場の情景なども
手にとるように分かる。歌を聴いているだけで。

今回の「ロマンチック音楽会」で表現されたロマンチックとは
自分でもどうしようもない感情に酔いしれる人生に
「ロマンチック」を見出すことなのだと感じました。
酸いも甘いも知り抜いた大人の視点によるロマンティシズム。

人生はお芝居のようなもの。うたかたの夢。
はかなく去りゆくからこそ美しく、愛おしい。
・・・・そういうロマンティシズムなのだなぁと感じました。

休憩時間に
iphoneで美輪さんの誕生日を調べて
ホロスコープをサクッと作ってみました。

太陽は牡牛座23度台。
このあたりの度数の牡牛座は、ある種の凄みがあります。
自分が保持したいものをガッチリ掌握する力・握力があります。
薄っぺらいもの、ニセモノは大っ嫌い。
本人自身も本物となるために自己研鑽を極めようとします。

牡牛座太陽&蠍座木星が180度、蟹座冥王星が調停を作ります。
相手に「太刀打ちできない」と思わせる迫力有り。
衣装も絢爛豪華になるわけだ。
コンサート開始10分足らずで観客全員の心根をガッチリつかみ、
会場の空気を完全に支配してしまったのもうなずけます。
ここまでパワフルだと、美輪さんと対峙する人は
「美輪さんのお力にすがりたい。あやかりたい」という人と
「偉そうに!」と反発する人に分かれると思います。
美輪さんのパワフルさを認めているという点では
どちらも同じ。反応の方向性が違うだけです。

魚座土星、乙女座海王星、双子座水星でT字スクエアです。
人生の辛酸を舐め尽くした人の
やりきれない気持ち、行き場のない気持ちを代弁するかような
メッセージ性の強い歌を歌う方だなぁと感じました。

老娼婦、炭坑の日雇い女性労働者など
「苦界に身を沈めた」女性の心情を切々と歌い上げる
美輪さんの姿に胸を打たれました。
おそらく美輪さんにも同様の日々があったのだろうと思いました。
でも美輪さんはそのとき
我が身を憐れむことなく、他人や世間を恨むこともなく、
つらい日々から逃げずに乗り越えたんだろうと思いました。
そうやって
我が人生の暗闇をひとつひとつ浄化していったんだろうと思いました。

あんなに絢爛豪華な舞台と衣装で
「ヨイトマケの歌」を歌える歌手は美輪さんしかいないなぁ・・・・と
ホロスコープを見ながら感じました。

古い歌もいいものだなぁと思いました。
来年夏頃にできる
蟹座火星&木星、魚座海王星、蠍座土星のグランドトラインは
「懐古主義的な盛り上がり」とも読めるんですけれど
たとえば昭和歌謡ブームとか盛り上がらないかな。
シャンソンもステキでした。シャンソンもほろ苦い歌が多いですよね。

一番印象に残ったのは、最後の「ボン・ヴォワヤージュ」。
お嬢様がダメな男と駆け落ちして娼婦に身を落とし、
年老いた頃、若い女に男を奪われて捨てられる・・・・という悲惨極まりない歌。
私だったら
「結局あの男と縁が切れて良かったよ!」と言いたいけれど
その老娼婦は、それでも若い女と旅立つ男を見送りに行くのだよ。
男が旅立った後、ひとり残された老娼婦は天に向かって祈ります。
「あの人をどうぞよろしくお願いします」と。
美輪さんはこの歌を「無償の愛の歌」と紹介してました。

長々と書いてきましたが
今回のコンサート、たまたま誘われて行ってみたけれど
すごく良かったです。
コンサートの最後、割れんばかりの拍手を受ける美輪さんは
やっぱり観音様のように見えました。

・・・・というか
コンサートが始まってから、ずっと身体が熱くて仕方がなかったです。
コンサートの間中、
レイキサークルでエネルギーを回しているような感覚でした。
なんかいろいろすごかったコンサートでした。
posted by 加藤まや at 22:12| 日記 | 更新情報をチェックする