最近、大人のためのぬり絵「マンダラぬり絵」がちょっとしたブームです。
今回の「マンダラ展」は
03年に国立民族学博物館で開催された「マンダラ展」の
展示品の一部を再び展示しているようです。
その時見損なった方はチャンスです。
マンダラは、約1500年前にインドで生まれて
ネパール、チベット、中国などに伝えられました。
日本には空海たちによってもたらされました。
日本では、マンダラという言葉は
「数が多すぎて、様子がはっきりしないもの」を
意味していることが多いですが
マンダラの本場チベットやネパールでは
マンダラとはどのようなものなのでしょうか。

展覧会のポスターを一部撮影してみました。
このようにマンダラは円と正方形から構成されていますが
これは上から
宮殿→ここに神仏が住んでいる
蓮弁
須弥山→世界の中心の山
地
水
火
風
が重なっている状態を真上から見たものを平面で表現した図だそうです。
神より上の視点で宇宙全体を眺めたかたちなんですね。
宇宙とは何か
宇宙と私はどんな関係か
私とは何か
修行僧はマンダラを見つめて、問い続けるのでしょう。
実際のマンダラは本当に色鮮やかで細部まで美しく
遠くから見ても、接近して見ても全く飽きません。
興味のある方はぜひ実物を見て下さい。
会期中はいろいろな催しがあります。
私が行ったときには、ネパールの寺院の修行僧さんたちが
砂絵マンダラを公開製作していました。
きれいな色の細かい砂を少しずつ布の上にまいて
マンダラを描いていました。
ネパールのお坊様は赤い袈裟を着ておられるのですね。
初めて知りました。
17日には完成した砂絵マンダラの供養が行われるようです。
お坊様の声明も聞けるそうなので、また行ってみようかなー。
グッズ販売コーナーではチベット仏具もありました。
チベタンベルやシンギングボール、声明のCDもあって、結構本格的。

緑ターラー菩薩
全長4センチ足らずの像ですが、美しいお顔。
細かなところまでよくできています。
ターラーは「輪廻の海を渡るのを助ける女性」だそうで
行動力を表す緑色の身体をしているそうです。
My祭壇に飾っています。
埼玉県立近代美術館の「マンダラ展」は
9月24日まであります。夏休みにいかがでしょうか。
マンダラぬり絵の体験コーナーもあります。
詳しくはココをご覧下さい。
おまけ情報ですが
ここでマンダラの壁紙とスクリーンセーバーをダウンロードできます